『ヘチ 王座への道』1話ネタバレあらすじ
1719年の物語
世子(セジャ)(演:ハン・スヒョン)が世継ぎを作れないと公表されると朝廷は世継ぎ探しが始まる。
それぞれの朝廷の重臣たちが自分の都合の良い人物を世継ぎに、と密かに争いが始まる。
その争いは「老論派(ノロンバ)」と「少論派(ソロンバ)」に別れ対立した。
「老論派」が擁立するのは16代王の昭顕世子(ソヒョンセジャ)のひ孫である「ミルプン君/イ・タン(演:チョン・ムンソン)」
「少論派」は現19代王の三男である「ヨルリョン君/イ・フォン(演:ノ・ヨンハク)」
この状況で世子(ハン・スヒョン)の味方は妻の世子嬪と少数派の「南人派(ナミンバ)」だけであった。
そして混乱の状況において挑戦では違法行為を取り締まるための司憲府(サホンブ)という官庁が存在していた。
司憲府で違法行為を監督する監督官(司憲府観察:サホンブカンチャル)のことを「ヘチ」と呼んでいた。
「ヘチ」は伝説の動物で善悪を見極め裁くのだという。
しかし、この「ヘチ」は伝説上にしか存在しないと考えられている。
それは善悪を見極めることは実際には不可能だからだ。
ある時、司憲府観察のハン・ジョンソク(イ・ピルモ)はキム・チャンジュン(イ・ウォンジェ)を摘発する。
キム・チャンジュンは「老論派」の重臣で領議政(ヨンウィジョン)(全官僚を統括する最高官)であるがこのキム・チャンジュンがある殺人事件をもみ消したという疑い。
その殺人事件は世継ぎ争いの渦中にいるミルプン君/イ・ランの関与が疑われている。
ミルプン君は老論派が推している。
この老論派のキム・チャンジュンとしてもこの事実は好ましくない状況だということは否定できない。
しかし、この摘発で司憲府内でも仲間割れが起こり対立勢力ができる。
摘発を行ったハン・ジョンソクに対しチョ・ヨンハン(チョン・スンウォン)は勝手なことをするなと叱責した。
司憲府に入り観察に憧れる男「パク・ムンス(クォン・ユル)」
監察官の試験に10回以上も挑戦しているがなかなか思いは届かず、浪人している。
この試験でパク・ムンスの隣になった男「ノ・テピョン」という男
52歳だと言うがどうみても若い
パク・ムンスは「代述?」との疑いを持つ
(代述とは替え玉受験のこと)
パク・ムンスはどうしても納得がいかず試験後にこの男を追いかけるが結局逃げられてしまう。
実はこの男は「ヨニン君/イ・グム(チョン・イル)」
ヨニン君は王の次男であるが母親が使用人であったために王位継承者としては名前も上がらず王朝では居場所もないような状態であった。
そのためしばらく旅にでていたのだが久しぶりに戻ってきたのだ。
そしてケドルに馬をもらったお返しに代述を請け負ったのだ。
パク・ムンスから逃げる途中で異母弟のヨルリョン君と会ってしまったことで王宮に顔を出すことになったヨニン君/イ・グム
しかし、王宮では歓迎の雰囲気はなかった。
ヨニン君/イ・グムは王宮では仲間もおらず一人
しかし、ヨニン君は王宮で部下を殺そうとするミルプン君/イ・タン(チョン・ムンソン)に会う。
そのミルプン君の悪事をかばった老論派(ノロンバ)の重臣キム・チャンジュンたち
それでもミルプン君が世子に命じられれば自分たちの思うように政を司れると信じている。
実際にミルプン君は何人も殺めている。
気に入らないというだけの理由であっても。
そして、ミルプン君は殺した人間のことを記録していた。
その記録は「計屍録(ケシロク)」と呼ばれている。
その話を知ったヨニン君は「計屍録(ケシロク)」を手に入れようとする。
司憲府でもミルプン君の計屍録を探す命が出される。
命を受けたのはハン・ジョンソクの部下ヨジ(コ・アラ)
しかし、ヨジは計屍録の捜索中にミルプン君に見つかり命を狙われる。
その危機に現れたのはヨニン君だった….
『ヘチ 王座への道』1話解説
【用語解説】
老論派(ノロンバ):西人派の分派、対立する南人派に強硬な弾圧を主張する
少論派(ソロンバ):西人派の分派、対立する南人派には穏健な処遇を主張
南人派(ナミンバ):東人派からの分派、現在は失脚し西人派に権力を譲る
世子(セジャ):王位の次期継承者
世子嬪(セジャビン):世子の正室(妻)
昭顕世子(ソヒョンセジャ)現19代王より以前の16代王
司憲府(サホンブ):違法行為の取締を行う官庁
司憲府観察(サホンブカンサツ):司憲府の監察官
ヘチ:善悪を見極め裁く伝説の動物