ヘチ 王座への道

『ヘチ 』10話ネタバレあらすじ感想と解説(チョン・イル|クォン・ユル|コ・アラ)

ヘチ 王座への道公式サイトより画像引用:https://www.nhk.jp/p/hechi/ts/ZWWMXG3RG3/

『ヘチ 王座への道』10話ネタバレあらすじ「黒い入れ墨の少女」

人身売買の噂のある妓楼で
両班殺しの現場に遭遇してしまった世弟/イ・グム(チョン・イル)

その場に居合わせた司憲府(サホンブ)のウィ・ビョンジュ(ハン・サンジン)にその状況を見られ世弟には「殺人」の容疑がかかる。

世弟は司憲府に捉えられている。
そのことはすぐに王朝内で騒動となる。

世弟が囚われたことでパク・ムンス(クォン・ユル)やチョン・ヨジ(コ・アラ)は自分たちのせいだと焦る。

司憲府では世弟を追求するべきか議論となっていた。
もちろん世弟は殺人を否定している。

世弟を取り調べるウィ・ビョンジュはあの時「女の子だったのか、一体なぜ」という世弟の言葉を聞いている。
その犯人を見たのではないかと言うが世弟は一貫して犯人のことも見ていないと証言している。
そのことを隠し続ける限り、犯人になってしまう。

司憲府に義禁府がやってきて取り調べを行うという。
世弟の身柄は義禁府へ引き渡された。

移送の際に駆けつけたパク・ムンスとチャン・ヨジに会い、世弟はヨジを引き寄せ抱きしめた。
その隙に「犯人の首筋に殺主(サルチュ)という入れ墨を見た、そして犯人は少女だった」と伝えた。

それからも義禁府での取り調べ。
しかし、世弟は必要以上のことは言わなかった。
犯人を見たことも、犯人が症状だったことも。

その頃、パク・ムンスはタルムン(パク・フン)の元を訪れ「殺主会(サルチュカイ)」の話をしていた。
殺主会については過去に惨劇が繰り広げられた事件があった。
使用人が主を組織的に殺すということで司憲府がその摘発を行い、犯人達を次々に処刑したことがあったのだ。

今回の犯人は少女
もちろん罪は罰せられなくてはならないが
世弟が恐れているのは、もし「殺主会」のことでまた惨劇が繰り返されないとも限らないということ。
それだけは食い止めたいと証言をためらっているのだ。


そんな世弟を王景宗が呼び出す。
この事件の裏に何があるのかと問いただす。

世弟は王には本当のことを話した。
過去の「殺主」での惨劇を繰り返したくなということ。
犯人は「殺主」の入れ墨をしていた少女だったこと。
しかし世弟は政(まつりごと)に口を出すわけにはいかない。
政に口を出せば「王座を狙っているとみなされる」ということ。
そして、あの少女が殺人という罪を犯さなくてはならなくなった裏にはどのような状況があるのか知りたかったこと。
本心を王に伝えた。


そのこと司憲府では世弟の身柄を義禁府(ウィグムブ)に強制的に奪われたことで反発があった。
ユン・ヒョク(チェ・ミンチョル)とパク・ムンス(クォン・ユル)以外の監察たちが辞職を申し出たのだ。

その状況に王は世弟の身柄を司憲府に引き渡すと宣言した。
しかし、その条件として引き渡しまで3日の猶予を認めさせたのだ。
その猶予の時間で世弟は自身の無実を晴らす証拠を集め、司憲府の最高議決会議である「齋坐」の望むようにということになった。

少論派のイ・グァンジャ(イム・ホ)は王の決断に難色を示したが王は
世弟が知りたいと言った「民の思い」を王としても知るべきではないかと言った。
もし、世弟が無実の罪を晴らせなければ自身も追い込まれると知りながら。


世弟は早々にタルムンの元を訪ねる。
そこにはパク・ムンスやヨジ、アボン達もいた。

そして今回の事件と同じく最近発生している他の両班殺しも事件もその手口から同じく子供達なのではないかとヨジが報告した。
そのことに心を痛める世弟

そしてその少女や事件のことを調べ始める世弟
その調査を手伝うチャドン(ハ・ソングァン)は殺害に使われた短刀が朝廷の掖庭署(エクチョンソ)で管理するものに似ていると言った。
しかし、実際にはどこにでもありそうな短刀で証拠は見つからなかった。

そんな時、世弟は宮廷の掃除に集められた少女の中にあの妓楼で両班を刺した少女を見つけた。
そして、逃げようとするその少女を助けたいと言い、どうして殺人をすることになったのか理由を知りたいと言った。

少女は世弟に対して私達をこんな風にした両班と同じでしょう?と言った。
少女が言うには両班に要求される小作料のせいで生活が困窮し、姉が清国に売られたという。
食べ物がなくて土を食べたという。

ただ、家族と一緒に暮らしたかっただけなのに、と涙を流した。
その事実に驚く言葉のない世弟

ちょうどその時、物音を聞いた宮廷の兵が駆けつけた。
その少女に逃げるように言う世弟


その頃、パク・ムンスとタルムンは殺主会のアジトにたどり着いた。
そこは幼い子どもたちがたくさんいて腹をすかせていた。

その光景に言葉を失うパク・ムンスとタルムン….


世弟はその少女の言葉を王に伝える。

王は自身の想像も及ばなかった出来事があることに衝撃を受けた。
そして、王宮が潤っている影で子供達が命の危機にさらされていることに気がつく。

同席した少論派のイ・グァンジャは少しずつ世弟の「王としての資質がある」と気づいていた。


いよいよ3日が過ぎ世弟の齋坐(チェジャ)の日

議場でいよいよ齋坐が始まろうとする時、左遷されたはずのミン・ジノン(イギョンヨン)があの少女を「罪人」として連れてくる…
少女の姿に言葉を失う世弟…


同じ頃、司憲府の監察ユン・ヒョク(チェ・ミンチョル)がト・ジグァンの妓楼に突入する。
その容疑は人身売買の罪

しかし、そのト・ジグァン(ハン・ジサン)の隣にはミルプングン(チョン・ムンソン)の姿があった。


世弟の思いはどうなってしまうのか….

『ヘチ 王座への道』10話解説(用語)

司憲府(サホンブ):違法行為の取締を行う官庁

義禁府(ウィグムブ):王直属の罪人を取り調べる官庁

殺主会(サルチュカイ):使用人達が主を殺すために結成した組織

齋坐(チェジャ):司憲府(サホンブ)の最高議決会議